プラごみの分別の話

僕の住んでいる京都市は、ビンでも色ごとに分けたりというレベルで細かくごみの分別をしなければいけないわけではありません。燃えるごみ、プラスチックごみ(燃えないごみ)、ビン・缶・ペットボトル、古紙などに分けられて回収されます。

 

僕自身、家庭ではきちんとそれぞれごみ箱を分けて設置し、ごみの分別に協力している方ではあると思います。

 

また「どこにいるか」がごみの分別基準に影響を与えることはないので、バイト先や研究室でも当然ごみの分別が要求されます。もちろんこちらも吝かではありません。

 

ただ1つ厄介なのが「プラスチック包装容器」の分別です。食品による汚れや紙製のシールが張り付いている包装なんて当たり前にありますし(多少のシールや汚れがついていても良いそうですが)、家庭から出すときはプラスチック製品自体はこの括りに入れてはいけないことになっていたり、レジ袋はここに入らなかったりと正直判断に困ります。

 

最近研究室に京都市の方から(?)廃棄物分別の徹底について通知が来ていて、このプラスチック包装容器についても指摘されているようです。しかし問題なのはその内容の一部です。

 

問題点をわかりやすく言うと「汚れが落とせない弁当容器等もプラスチックであれば燃えないごみとして出せ」という部分です。

 

これの何が問題なのか?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その理由は「汚れたプラごみはリサイクルできない」からです。

 

詳しくは以下のページの啓発チラシP2の資料を参考にしてください。

 

京都市:「容器包装プラスチック分別収集」Q&A

 

また紹介したページ内の資料でも確認できますが、そもそもプラ包装・容器を分別して回収しているのは大きく次のような目的があります。

 

1、焼却量を減らし二酸化炭素排出量を削減

2、焼却量を減らし可燃ごみ埋立地の容量を確保

3、石油から作られるプラスチックの再利用による限りある石油資源の保護

 

もちろんですが、この目的を達成するためにはプラスチック容器包装ごみが「リサイクルできる」状態でないといけません。「回収したは良いけど、焼却処分するしかないや」では、上記の目的は達成することができません。

 

啓発チラシをご覧になった方はお察しかもしれませんが、汚れたプラごみが混ざっているとそれ自体がリサイクルできないだけでなく、回収などの過程で汚れていないプラごみにも汚れがついてしまい、リサイクルできないプラごみを増やすことに繋がります。

 

なので正直研究室にあのような通達が来たのは驚きでした。「え?良いの??」という反応しかできませんでした。

 

仮に本当にそれで良いならこちらとしても楽で良いんですけど、結局「燃えるごみは減らんし、むしろ増えてしまった」では意味ないと思うんですよね……。

 

まあ「勝手に汚れてリサイクル不可能か判断するな」ってことなのかなあと無理矢理納得させるようにしてます。どこまで汚れててOKでどこからがダメなのかってよくわかりませんし。

 

それを仕分けしないといけない回収業者の人たちは大変そうだなあ……とつくづく思わされますね。感謝しかないです。

 

以上、ふと疑問に思ったごみの分別の話でした。